鉱物そのものが持つ美しさを生かした立体作品、角田純作品集『Mineral Sculptures』

 表参道ユトレヒト / Utrecht にて、角田純作品集『Mineral Sculptures』の出版を記念した展示が開催される。会期は、2020年7月21日 (火)-8月2日 (日)。




 「Mineral Sculptures」は、鉱物をモチーフにした立体作品だ。幼少期から鉱物に惹かれて収集を続けていた角田が、ひとつの立体の中で複数の鉱物を組み合わせながら、土台となる石膏にもわずかに着色を行い、鉱物そのものが持つ美しさを生かしながら、彫刻へと落とし込んできた。手のひらに収まるほどの小さなサイズから、鉱物の結晶を大胆に用いた大型の作品まで、そのどれもひとつとして同じものはなく、自然由来の鮮やかな色彩、透き通った結晶が放つ光など、長い年月をかけて育まれた原始の神秘を感じることができる。
 作品集では、写真家・齋藤圭吾が鉱物の美しさを引き出す写真を撮り下ろし、プリミティブかつ不思議な存在感を放つ作品に宿る宇宙を、ページをめくりながら体感することができるだろう。
 本展では立体作品のほか、作品集に収録されている絵画作品も展示される予定だ。また、表紙に作家による手彩色を施した特別版も限定販売する。ぜひ展示および作品集をチェックして欲しい。




角田純作品展「Mineral Sculptures」
会期 | 2020年7月21日 (火)-8月2日 (日) *月曜定休日
会場 | ユトレヒト / Utrecht
住所 | 150-0001 東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション2C
開館時間 | 12:00~19:00
utrecht.jp

『Mineral Sculptures』
著者 | 角田純
販売価格 | 2,700円 +税
デザイン | 竹廣 倫
写真 | 齋藤圭吾ほか
仕様 | A5変型/ハードカバークロス貼り/80P
発行元 | torch press
www.torchpress.net/product/1996/
角田 純
アートディレクターを経て、2000年代半ばに画家としての活動を開始。主なグループ展に2012年「抽象と形態:どこまでも顕れないもの」(DIC川村記念美術館)、2019年「四次元を探しに ダリから現代へ」(諸橋近代美術館)など。主な個展に2017年「Hollow Organ」(Curator’s Cube)、2019年「A New Career In A New Town」(Parcel、東京)などがある。作品集に『Cave』『SOUND AND VISION』がある。
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