”成功”ではなく”失敗”がコンセプトに掲げた、Onree Roqueと Hans Chewの2人展 「Appetite For Failure」

 タタ bookshop / gallery にて、コンテンポラリー・ミクストメディア・アーティスト Onree Roque(オンレ・ロク)と陶芸家Hans Chew(ハンス・チュウ)による2人展 「Appetite For Failure」が開催される。会期は、2021年7月1日(木) – 7月11日(日)。
 Onree Roque はニューヨーク出身の陶芸を中心に活動を行っているコンテンポラリー・ミクストメディア・アーティスト。Hans Chew はシンガポール出身で、現在は陶芸家として活動しながら多摩美術大学工芸学科で陶芸を学んでいる学生でもある。
 本展「Appetite For Failure」では、様々な作品を自身の手によって生み出し続けて来た”成功”ではなく”失敗”がコンセプトに掲げられている。
 作品が誕生する過程には、研究、調査、採集、選択など、多くの行為が発生するが、成功と失敗との認識は曖昧なものかもしれない。



 OnreeとHansは、こうした曖昧な成功と失敗をこのように語る。
「失敗すると苦しみや挫折の感情を生み出しますが、意識を変えると、それら負の感情こそが成功へ1番近い経験だと思います。失敗することからの学びは非常に意義があるのです。」
 陶芸を軸として活動しながら、陶芸の概念や領域を広げている両作家の試みをぜひ鑑賞してほしい。



「Appetite For Failure」
会場 | タタ bookshop / gallery
住所 | 〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2丁目38-15
会期 | 2021年7月1日(木)- 7月11日(日)
営業時間 | 13:00-21:00
休廊日 | 月・火・水曜日 
入場無料
HP http://tata-books.com
Onree Roque(オンレ・ロク)
ニューヨーク出身。陶芸を中心としたコンテンポラリー・ミクストメディア・アーティスト。アルフレッド大学でアートとデザインの学士号、副専攻として哲学を取得。
現在は東京を拠点に活動を行い、主に食器や工芸品を制作している。
陶芸に焦点を当てながら1つのメディアに捉われず、音楽、絵画、彫刻、執筆、映像、写真など、様々な媒体を駆使して、常に創造の限界に挑んでいる。
Instagram : @onreeeeeee
Hans Chew (ハンス・チュウ) シンガポール出身。陶芸家。
多摩美術大学工芸学科 陶芸専攻。
自分の糧となる陶器をつくる以外に、自分自身を探すために作品を制作。
異質さ、温かさ、懐かしさといったテーマに、陶芸を中心に様々な媒体で作品を発表。 粘土を触覚的なメディアとして捉え、両手を使って考える行為は、自分の意識を概念化して伝える能力と同じくらい重要であると考え制作を行っている。
Instagram : @hansczy