シーズンタームの概念を「winter/spring(ws 冬春)」と「summer/autumn(sa 夏秋)」に更新した Hender Scheme の新しいコレクション 2021 winter/spring

 これまで「NEW CRAFT」をキーワードに、伝統的な技術や製法を用い、コンテンポラリーなアイデアを具現化してきたHender Schemeが、シーズンタームの概念を「winter/spring(ws 冬春)」と「summer/autumn(sa 夏秋)」に更新し、新しいコレクションを発表した。

 この試みは、自由な表現を実践するため、既存のシステムの見方を変えることや異なる枠組みを再設定する、エンダースキーマのものづくりと共通する態度により生まれたものだ。

 本コレクションは変更されたシーズンタームに基づき、12月から5月にかけてデリバリーが行われる。リリースされるアイテムとデリバリーシーズンの時差が解消されたことにより、気候の寒暖のどちらかにとらわれない、様々な素材やデザインによる新作のシューズやバッグ、小物がラインナップされている。また、自分の足からレザーシューズを成形できるセルフ・モデリング・プロダクト「foot cast」といった、新たなシューズラインも含む多様なコレクションとなっている。

 HITSPAPER編集部が注目しているプロダクトをいくつか紹介したい。


「foot cast」(フット キャスト)


 新しい「ジャストフィット」の提案、「foot cast」がローンチされた。自分の足からレザーシューズを成形できるセルフ・モデリング・プロダクトは、伝統的な革靴のオーダーメイドやテクノロジカルなスニーカーの文脈とも異なる、エンダースキーマ独自のアプローチによる新しい試みだ。全2型のシューズは、2021年3月にリリース予定。


commando mule(コマンド ミュール)

 ボリュームのあるコマンドソールを備え、トゥのメダリオンがポイントのミュール。ソールはVibram社のコマンドソールをハの字に研磨し、シルエットを整えている。ワックスを含ませたカウレザーに磨きをかけ艶を上げており、エイジングやケアによって、着用する人それぞれの味わいを楽しむことができる。ラストは緩やかなスクエアトゥで甲を低めに設計することで、ボリュームのあるソールでも靴が足にしっかりついてくるようにデザインされている。


pig sacco S/M/L(ピッグサッコ)

 人気のピッグスエードを用いたバッグの新デザイン。丸みを帯びたシルエットのボディにファスナーを備えたショルダータイプで、S/M/Lの3サイズ、4色展開。


back pack (バックパック)

 以前展開していた「back pack」がアップデートされてリリース。ボディのシルエットと、ファスナーで取り外し可能なポケットのデザインは継続されている。コーデュラで統一し軽量化したボディに、ベジタブルタンニンレザーのトップハンドル、バケッタレザーのジッププルやラベルがあしらわれている。


assemble rectangle bag S, M, L(アッセンブル レクタングル バッグ) / assemble clochette(アッセンブル クロシェ)

 ガラスレザーをリベットで留め、ステッチレスに成形する「assemble」シリーズに新型が登場。「assemble rectangle bag」は、直方体ボディの底周りをレザーでぐるりと覆い、底鋲で自立するようにデザインされている。また、コードからボディまでフルレザーで製作したクロシェ「assemble clochette」もリリース。どちらも、シリーズの特徴である繊細で丁寧なカッティングにより、立体感を出している。

 本コレクションは、12/5より、直営店のスキマと全国の取り扱い店舗にて順次発売予定なので、ぜひチェックして欲しい。



Hender Scheme 2021 winter/spring
12/5より直営店のスキマと全国の取り扱い店舗にて順次発売

スキマ 恵比寿
東京都渋谷区恵比寿2-17-20 長谷川ビル1F
03-6447-7448
スキマ 合羽橋
東京都台東区元浅草4-2-10 高橋ビル1F
03-6231-7579
スキマ 宮下公園
東京都渋谷区神宮前6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK North 2F
03-6434-1197

オフィシャル オンラインショップ
http://online.henderscheme.com