BOOK REVIEW / NON-FORMAT LOVE SONG
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
Text by Subaru Matsukura
Official H.P:www.die-gestalten.de (Die Gestalten Verlag )
Official H.P:www.die-gestalten.jp (dgv Japan)
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私がNon-Formatと出会ったのは、今はなきタワーレコード心斎橋店だった。
たまたまタワーレコードのBOOKコーナーを物色していると、とてつもない存在感を放つ"The WIRE magazine"を発見した。
今思い返すと数枚のCDと一緒に購入した"WIRE"は、今回ご紹介するNon-Formatらによるアートディレクションが行っている時期にあたる。そして、その1冊を私は今でも大事に本棚にしまっている。
当時、まだ学生だった私は、音楽好きにも関わらず"WIRE"という雑誌自体を知らなかった。
そして、面白いことに私が、この本を購入した理由は特集されているミュージシャンではなく、この本に施されている「デザインに魅了されたから」なのだ。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
当時購入した"WIRE"誌に特集されているメンツを見ると、今でこそ、かなり高濃度な内容だと驚愕するが、当時の私は知る由もなく、ページに盛り込まれていくタイポグラフィ、写真、色。
その全てが超絶なバランス感覚のもとレイアウトされているさまにトリハダがたった。
無駄な要素を盛り込まず必要最小限の要素で最大限の結果を引き出す。
まるで高級レストランで見る、美しく皿に盛り付けられた料理のようだ。
シンプルな要素を最大限に生かしたデザイン。Non-Formatの真髄がそこにはあった。
学生の頃に初めて"WIRE"誌を読み、そのアートディレクションに感動し、そして数年がたった今、このようなかたちでNon-Formatによる作品集『Non-Format LOVE SONG』
(発行:Die Gestalten Verlag[www.die-gestalten.de,www.die-gestalten.jp])のレビューを書かせていただけることが、僕にとって幸福でならない。
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(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
Non-Formatは、1999年にノルウェー出身のKjell Ekhornとイギリス出身のJon Forssら二人によって設立されたグラフィックデザイン/タイポグラフィを主体とするクリエイティブスタジオ。
1999年から現在に至るまでの活動をまとめた一冊が、今回ご紹介する『Non-Format LOVE SONG』だ。
1999-2003、2003-2005、そして、2005-2007の3部構成で仕上げられた作品集を一言でいうならば、最小限の要素で最大限の効果を発揮する、という言葉があてはまるのではないか。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
デザイナーは、あるデザイン対象が現れた時点で「イラスト」や「写真」、「タイポグラフィ」など様々な選択肢の中から、どのアプローチがベストかを模索/検討する。
彼らの作品を見ているとそのどのアプローチもとてもシンプルでいて、インパクトのあるものばかりだ。
すべての選択肢をごちゃまぜにせず、どれか一つの表現方法にフォーカスし、彼らの持つ"バランス感覚"でもって他の要素を絶妙に織り交ぜていく。
その結果たるや天才的嗅覚としか言いようがない。
上記でも述べたが、私が彼らの仕事を「高級レストランで見る美しく盛り付けられた料理」と言わしめるのも、その点だ。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
必要最低限の素材の良さを最大限に生かし、最高の味とため息が出るほど美しく皿に盛り付ける天才シェフ。
それには彼らのシンプルでインパクトのある仕事からでは垣間見ることのできない長い年月の彼らの努力と様々な見聞の賜物なのだろう。
さらに賛美するならば、彼らの「フォトディレクション能力」の高さは目をみはるものがある。
様々なフォトグラファーとともに作業をしているが、どの作品をとっても、鮮やかにデザインと写真が同居している。
特に"WIRE"誌に見られるアーティスト写真とタイポグラフィーの掛け合わせには、国内外様々な雑誌を見てきたが、これを超えるものを未だ見たという記憶がない。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
『Non-Format LOVE SONG』を読了後、時計を見ると2時間が経過していた。
ほぼグラフィックのみの1冊に2時間。そして、その時間の短さといったら自分でも驚くほどだ。
彼らに対する賞賛を書き連ねたが、これが私の持てる言葉の率直な感想だ。
そして、驚くべきことに8年も前の彼らのデザインにまったくと言っていいほど古さを感じない。
「古びないデザイン」
これは世界中のデザイナーが目指すべき境地だろうし、到達できずに蔑む者も様々だ。
だが、この1冊の中に今、間違いなく世界最高レベルのデザインワークを行う"Non-Format"の全てが詰まっている。
「見逃してはいけない」という言葉では補えきれない価値が、この1冊には詰め込まれている。
この本に出会えなかった人を私は心から可哀想だと思うし、この本を手にとってしまった人には、心からおめでとうといいたい。
彼らの手がける最高の料理を是非、たんのうしていただきたい。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, BerlinText by Subaru Matsukura
Official H.P:www.die-gestalten.de (Die Gestalten Verlag )
Official H.P:www.die-gestalten.jp (dgv Japan)
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私がNon-Formatと出会ったのは、今はなきタワーレコード心斎橋店だった。
たまたまタワーレコードのBOOKコーナーを物色していると、とてつもない存在感を放つ"The WIRE magazine"を発見した。
今思い返すと数枚のCDと一緒に購入した"WIRE"は、今回ご紹介するNon-Formatらによるアートディレクションが行っている時期にあたる。そして、その1冊を私は今でも大事に本棚にしまっている。
当時、まだ学生だった私は、音楽好きにも関わらず"WIRE"という雑誌自体を知らなかった。
そして、面白いことに私が、この本を購入した理由は特集されているミュージシャンではなく、この本に施されている「デザインに魅了されたから」なのだ。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin当時購入した"WIRE"誌に特集されているメンツを見ると、今でこそ、かなり高濃度な内容だと驚愕するが、当時の私は知る由もなく、ページに盛り込まれていくタイポグラフィ、写真、色。
その全てが超絶なバランス感覚のもとレイアウトされているさまにトリハダがたった。
無駄な要素を盛り込まず必要最小限の要素で最大限の結果を引き出す。
まるで高級レストランで見る、美しく皿に盛り付けられた料理のようだ。
シンプルな要素を最大限に生かしたデザイン。Non-Formatの真髄がそこにはあった。
学生の頃に初めて"WIRE"誌を読み、そのアートディレクションに感動し、そして数年がたった今、このようなかたちでNon-Formatによる作品集『Non-Format LOVE SONG』
(発行:Die Gestalten Verlag[www.die-gestalten.de,www.die-gestalten.jp])のレビューを書かせていただけることが、僕にとって幸福でならない。
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(c) 2007 Die Gestalten Verlag, BerlinNon-Formatは、1999年にノルウェー出身のKjell Ekhornとイギリス出身のJon Forssら二人によって設立されたグラフィックデザイン/タイポグラフィを主体とするクリエイティブスタジオ。
1999年から現在に至るまでの活動をまとめた一冊が、今回ご紹介する『Non-Format LOVE SONG』だ。
1999-2003、2003-2005、そして、2005-2007の3部構成で仕上げられた作品集を一言でいうならば、最小限の要素で最大限の効果を発揮する、という言葉があてはまるのではないか。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlinデザイナーは、あるデザイン対象が現れた時点で「イラスト」や「写真」、「タイポグラフィ」など様々な選択肢の中から、どのアプローチがベストかを模索/検討する。
彼らの作品を見ているとそのどのアプローチもとてもシンプルでいて、インパクトのあるものばかりだ。
すべての選択肢をごちゃまぜにせず、どれか一つの表現方法にフォーカスし、彼らの持つ"バランス感覚"でもって他の要素を絶妙に織り交ぜていく。
その結果たるや天才的嗅覚としか言いようがない。
上記でも述べたが、私が彼らの仕事を「高級レストランで見る美しく盛り付けられた料理」と言わしめるのも、その点だ。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin必要最低限の素材の良さを最大限に生かし、最高の味とため息が出るほど美しく皿に盛り付ける天才シェフ。
それには彼らのシンプルでインパクトのある仕事からでは垣間見ることのできない長い年月の彼らの努力と様々な見聞の賜物なのだろう。
さらに賛美するならば、彼らの「フォトディレクション能力」の高さは目をみはるものがある。
様々なフォトグラファーとともに作業をしているが、どの作品をとっても、鮮やかにデザインと写真が同居している。
特に"WIRE"誌に見られるアーティスト写真とタイポグラフィーの掛け合わせには、国内外様々な雑誌を見てきたが、これを超えるものを未だ見たという記憶がない。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin『Non-Format LOVE SONG』を読了後、時計を見ると2時間が経過していた。
ほぼグラフィックのみの1冊に2時間。そして、その時間の短さといったら自分でも驚くほどだ。
彼らに対する賞賛を書き連ねたが、これが私の持てる言葉の率直な感想だ。
そして、驚くべきことに8年も前の彼らのデザインにまったくと言っていいほど古さを感じない。
「古びないデザイン」
これは世界中のデザイナーが目指すべき境地だろうし、到達できずに蔑む者も様々だ。
だが、この1冊の中に今、間違いなく世界最高レベルのデザインワークを行う"Non-Format"の全てが詰まっている。
「見逃してはいけない」という言葉では補えきれない価値が、この1冊には詰め込まれている。
この本に出会えなかった人を私は心から可哀想だと思うし、この本を手にとってしまった人には、心からおめでとうといいたい。
彼らの手がける最高の料理を是非、たんのうしていただきたい。
(c) 2007 Die Gestalten Verlag, Berlin








Design Conference HIGH5 2
October 6, 2008
2008年11月24日(月 - 祝日)にクリエイティブポータルサイト[HITSPAPER]が主催するデザインカンファレンス[HIGH5 2]が開催されます。HIGH5とは一線で活躍するクリエーターが一堂に会し、自身のクリエイティブフィロソフィーやアートワークのアウトプットフローをプレゼンテーションするトークイベント。スピーカーは、artless / 川上 俊、丹下紘希、Nam、qubibi、Stefan Sagmeister、Wieden + Kennedy Tokyo / +CRUZ。

Toru Nagahama "Layout of Everyday"
October 5, 2008
G/P galleryにて10月10日から、写真家 長浜徹のエキシビジョン「レイアウト・オブ・エブリディ」が開催される。また、本展開催を記念して写真家 小山泰介と長浜徹のトークショーが行われる。司会は『 +81』の山下悟氏が参加。

Quartz Composer Book
October 4, 2008
本書は、Quartz ComposerというMac OS Xの開発ツールを紹介するもので、リアルタイムモーショングラフィックスにおける表現の可能性について、感性とテクノロジーの2つの側面からアプローチする一冊。Quartz Composerが紡ぎ出す、たゆたうモーション・グラフィックスの世界を、Webサイト「未来派図画工作」の鹿野 護氏が紹介する。

Taisuke Koyama ×Gentaro Ishizuka
October 3, 2008
2008年9月1日、アートビートパブリッシャーズ&G/P galleryより刊行となった今最も注目の若手写真家・小山泰介の最新作『entropix』。G/P galleryにて、その出版を記念し、同じく日本の若手写真家・石塚元太良氏と、トークセッションが開催される。

DIESEL XXX & VIRGIN ATLANTIC AIRWAYS CAMPAIGN
September 30, 2008
イタリアのプレミアム・カジュアル・ブランドDIESELが、30周年を記念して世界17カ国で"DIESEL XXX"として同日開催される。日本では2008年10月11(土)、幕張メッセにて行われる。

"BOZO at Revelations/"
September 30, 2008
アート・ディレクター / ペインター等の活動をしているSHOHEI TAKASAKIがスタートさせたプライベート・ シリーズ「BOZO SKELETON」が、セレクトショップRevelations/にて「"BOZO" at Revelations/」として開催される。























