TOKYO VIDEO MAGAZINE -VIS- / Interview with Nagako Hayashi & Rightning Inc
interview_vis.jpg
H.P : www.vis.vc
Interview by arata sasaki


Hitspaper:まず簡単にVISについて教えて戴けますか?
Rightning IncTOKYO VIDEO MAGAZINE [VIS]は東京で活躍する映像ディレクターの作品や、それらに関わる情報を世界に向けて発信するウェブマガジンです。
現在はβ版のためディレクターのデータベースのみを公開しています。 

Hitspaper: β版なのですね?
Rightning Incそうですね。立ち上げが去年の暮れだったので本格的な活動はこれからになります。
構想二年、やっとここまで来た感じです。


vis_02.jpg






Hitspaper:しかし、ありそうでなかった新しいコンテンツですね。
何故こういったサイトを立ち上げようと思ったか、その経緯を教えて下さい。
Nagako日本でのミュージックビデオの扱い方、クリエイターが尊重されない環境に対する怒りが、初期衝動にあります。
作品のクリエイティビティーをしっかりと認知させる環境を、創らなければならないといった親心のような感情が発端です。



Hitspaper:実際、現状の業界の流れとしてどうなっているのでしょう?
Nagako簡単に言うと、一部クリエイティブ産業の就業者やごく少数のファン以外の、世間一般、ひいては世界のクリエイティブシーンにも、日本の映像ディレクターがどんな作品を作っているのか、どのような素晴らしい人材がいるのか、全くといってよい程情報が伝達されていない。

Rightning Incミュージックビデオを制作する側のディレクターは、一部の放送局、雑誌をのぞいて、ほぼ名前がクレジットされないのが現状です。
世間一般で認知することはまず出来ないと思います。
いままではインターネットで調べても出てこなかった。



kahimi_vis.jpgKahimi Karie 「You are here for a light」
Dir.  JUNJI KOJIMA (teevee graphics)
(c) Victor Entertainment, Inc.


Hitspaper:それではそういった現状を踏まえて[VIS]でやるべきこととは?
Nagakoまず、誰が、どのような作品を作っているのか、名前と作品性を国内外問わず認知してもらうこと。
日本には世界レベルの実力を持ったクリエイターがたくさんいることを世界中の人々に知って欲しい。
それから、今やプロモーションツールとしてではなく、商品として販売されているミュージックビデオを、一つのコンテンツとして認識させることですね。


Rightning Inc日本ではまだ、ミュージックビデオクリエーターの中で、一般の人に名前が知られているスターディレクターがいないので、そうしたスターが生まれる土壌作りもしていければと思います。
そして最終的にはスターに憧れて、このディレクターを目指す若者が増えればと思っています。


vis_03.jpg369「フワフワ」
Dir. YUSUKE TANAKA (Caviar)
(c) Victor Entertainment, Inc.


Hitspaper:海外へ発信と言われましたが実際立ち上げてどうですか?反応はありましたか?
Rightning Inc海外からのアクセスもかなりあります。6:4で日本:海外です。50カ国以上の国からアクセスされています。
まだベータ版なのでプレス発表もSEO対策もしていない状況ですが、この20日で5万PV、60万Hitをこえました。
東京の映像クリエーターが注目されている証拠だと思います。海外で認められれば、日本でも注目される可能性が格段にあがりますし。
Nagakoあちらで認知されれば日本でも認めざる得ないといった、、、逆輸入に近いですね。



Hitspaper:現在いくつ位、ミュージックビデオがあるのでしょうか?
Rightning Inc109クリップあります。今後毎月10日に更新していく予定です。
毎月各ディレクター2クリップづつ増やしていき、また隔月でディレクターラインナップを2人づつを増やしていく予定です。



Hitspaper:現在ウェブ上でいくつもの映像を扱ったサイトが所狭しと立ち上がっていますが、、、例えばYouTubeと比べてVISは何が違うのでしょうか?
Rightning Inc見てお解りかと思いますが、画質が違います。
エンコードはディレクターの方々がお持ちのマスターからしてまして、Flash Player 9 Update 3に対応し、H.264のQuickTimeで配信しています。
また、VISではディレクターが選んだ映像を各レコード会社等の許諾をとってから配信しているので、ミュージックビデオは45秒のみの視聴になっています。
それは、私たち運営メンバーはミュージックビデオをコンテンツだと認識しているからで、最終的に、フルで見たい方にはDVDや、配信などを購入して欲しいと思っているためです。
ここの仕組みについては今後検討していこうと思っています。



vis_07.jpg
Cube Juice「BUNKA」
Dir. MASARU ISHIURA (TGB Design.)
(c) Victor Entertainment, Inc.



Hitspaper:実際これだけの映像をメーカーさんやディレクターに許可をもらうは大変だったのではないですか?
Nagakoかなり大変でしたね (笑)。
クリエーターとのコミュニーションはいつものことなので、スムーズでしたが、、、
Rightning Inc 永子さんはこの業界にかなり精通しているので、、、そちらは問題なかったのですが、おそらくクリエイティブ業界に在籍されている方なら、権利の問題など、こういった形にするのがいかに大変か、苦労が解って戴けるのではないかと思います。



Hitspaper:まだ立ち上がったばかりの[VIS]に期待を持ってる人は多いかと思います。今後の展望などありましたら教えて下さい。
Rightning Incミュージックビデオを販売する手助けになればと思っています。 
そのためにいろいろなことを検討しているところです。



vis_06.jpgリップスライムとくるり「ラヴぃ」
Dir. TAKESHI NAKAMURA (Caviar)
(c) Warner Music Japan




Hitspaper:それでは今後、[VIS]が最終的に目指すところを教えて戴けますか?
Nagako : [VIS]の参加クリエイターは日本の知的財産です。ミュージックビデオの購入につながるシステムを構築して、
クリエーターにも対価がフィードバックされる、良いサイクルを作りたい。
Rightning Incそれによってクリエーションの質も向上して、人材育成という意味でも良い環境になる。
そして、見る人間が増えることでクリエーター自身も、今以上に真剣に創造性溢れる作品を作れるようになればと思っています。
いずれにしろ、そういった素晴らしいサイクルを、VISを通じて創り上げられたら最高ですね。



Hitspaper:長いインタビューありがとうございました。
Nagako & Rightning Incこちらこそありがとうございました。




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