Column / The Alphabet of Democracy - Anton Kannemeyer
グローバリズム、ゲゼルシャフトについて考える

#1
H.P : www.michaelstevenson.com/
text by arata sasaki
昨年、開催された「South African Art Now」というエキシビジョンをご存知だろうか?様々なデザイン系ポータルサイトで取り上げられていたからご存知の方も多いだろうが、、、
南アフリカのギャラリー「Michael Stevenson(http://www.michaelstevenson.com/)」で行われたアフリカをテーマにしたアートエキシビジョンだ。
本サイト初となるコラムではこのアートイベントで暗喩という技法を用いたAnton Kannemeyerにフィーチャーし、(彼のアートワークはエドワード・サイードが提言するポストコロニアリズム理論にも劣らない視点が描かれている) 全世界を覆うグローバリズム、ゲゼルシャフトについて考えてみたい。
無知は幸せか?
「旧約聖書によるアダムとイブは知識の木の実を口にして人間成り得た。これにより多くの知識を享受した代わりに人は業を受けたのだ。」
ここで言う知識の実は長年、政府や社会的強者が社会的弱者に対して隠してきた真実である。
私達の価値観の中に少なからずパターナリズムという概念が存在するのは、誰もが認めるところだろう。
それが親族であれ友人関係であれフェルトミーニングとして体感したことがある筈だ。
パターナリズムという概念自体が個人的には烏滸がましいとは思うが、干渉範囲によっては施される側(今回は敢えてこのような表現を使わせてもらう)は大きな利益を享受することになり、
結果大きな意味を得るだろう。(実は施す側にも大きな影響があるが今回のコラムのアジェンダと異なるなるので省いておこう。)
しかし、このパターナリズムはグローバリズムによって急速にある種伝染病となって世界に拡大してしまった。
ゲゼルシャフトによって資本主義によってその本質となるコアな概念だけすっぽり抜き取られて組み込まれしまったのだ。
パターナリズムが政治政策として企業戦略としてのイデオロギーという名の包括的な隠れ蓑に成り下がり、本来密接にあるべきものが乖離していった。

#2
報道機関もあらゆる要因によるバイアスによってそれに加担していただろう。
マス媒体による高速な伝達ゲームはパーソナルクロージャーする暇(いとま)さえ与えず、意味という本質的な言霊を喪失させていった。
また、昨今ではエコという名でこういった隠れ蓑が散見されるように思う。
特に炭素排出問題についての報道は特にひどい。ぜひIPCC(http://www.ipcc.ch/)のデータを見て欲しい。(ここで私が問題にするの炭素の根本的なクライシスを問題にしているのではなくはクライシスプライオリティだ。)
世俗的ヒューマニズムが覆う日本ではこれがイデオロギー足りうるのか。
ここで今回フィーチャーするAnton Kannemeyerの作品について触れておこう。
#1英語を話すことが出来れば市民権(のようなもの)を与えなければならない。ヨーロッパ系コーカソイドの唱えた概念を皮肉った作品だ。ちなみに彼らはプアホワイトといった同国の貧しい人間にも蔑称を付けていたりするから更に問題だ。
#2 黒人は産まれることが災難である。コメントするのすら馬鹿らしくなる。
#3 ボツワナの人々は自殺をするなら列車飛び込みではなく木を使うべきだ。Tebelelo Seretseという列車を運営する企業(外資系)代表の言葉。
すべてメタファーならぬ非常に直接的な言葉だが、作品全体としては暗喩が含蓄されており、一種のアナロジーで先進国パブリックマインド(一部だと信じたい)を客観的に嘲笑している。

#3
こうした、作品を鑑賞し、多いに日本のクリエーターには(当然私も含め)デザインやアートで表現する意味を捉え直して欲しいと節に願う。
デカルトの心身二元論ではなく、物質・精神を分け隔たり無いプロセスでの帰結を求めるベイトソンの理論で考えて欲しい。
デザインの持つ可能性は、この業界だけのものではなく、様々な枠を超えるエクスプレッシブであるべきだと思うからだ。
何はともあれ、私はこの業界の近年の停滞感を経済や今危機にさらされている問題についてのカタルシスとして、こうしたデザイン表現が有効に世界問題や経済にコントリビューション出来ないか常に願い、模索している。
それ故に今後、Hitspaperでもこの大きな問題に正しい光として提案をすることが出来れば幸いである。
グローバリズム、ゲゼルシャフトについて考える

#1
H.P : www.michaelstevenson.com/
text by arata sasaki
昨年、開催された「South African Art Now」というエキシビジョンをご存知だろうか?様々なデザイン系ポータルサイトで取り上げられていたからご存知の方も多いだろうが、、、
南アフリカのギャラリー「Michael Stevenson(http://www.michaelstevenson.com/)」で行われたアフリカをテーマにしたアートエキシビジョンだ。
本サイト初となるコラムではこのアートイベントで暗喩という技法を用いたAnton Kannemeyerにフィーチャーし、(彼のアートワークはエドワード・サイードが提言するポストコロニアリズム理論にも劣らない視点が描かれている) 全世界を覆うグローバリズム、ゲゼルシャフトについて考えてみたい。
無知は幸せか?
「旧約聖書によるアダムとイブは知識の木の実を口にして人間成り得た。これにより多くの知識を享受した代わりに人は業を受けたのだ。」
ここで言う知識の実は長年、政府や社会的強者が社会的弱者に対して隠してきた真実である。
私達の価値観の中に少なからずパターナリズムという概念が存在するのは、誰もが認めるところだろう。
それが親族であれ友人関係であれフェルトミーニングとして体感したことがある筈だ。
パターナリズムという概念自体が個人的には烏滸がましいとは思うが、干渉範囲によっては施される側(今回は敢えてこのような表現を使わせてもらう)は大きな利益を享受することになり、
結果大きな意味を得るだろう。(実は施す側にも大きな影響があるが今回のコラムのアジェンダと異なるなるので省いておこう。)
しかし、このパターナリズムはグローバリズムによって急速にある種伝染病となって世界に拡大してしまった。
ゲゼルシャフトによって資本主義によってその本質となるコアな概念だけすっぽり抜き取られて組み込まれしまったのだ。
パターナリズムが政治政策として企業戦略としてのイデオロギーという名の包括的な隠れ蓑に成り下がり、本来密接にあるべきものが乖離していった。

#2
報道機関もあらゆる要因によるバイアスによってそれに加担していただろう。
マス媒体による高速な伝達ゲームはパーソナルクロージャーする暇(いとま)さえ与えず、意味という本質的な言霊を喪失させていった。
また、昨今ではエコという名でこういった隠れ蓑が散見されるように思う。
特に炭素排出問題についての報道は特にひどい。ぜひIPCC(http://www.ipcc.ch/)のデータを見て欲しい。(ここで私が問題にするの炭素の根本的なクライシスを問題にしているのではなくはクライシスプライオリティだ。)
世俗的ヒューマニズムが覆う日本ではこれがイデオロギー足りうるのか。
ここで今回フィーチャーするAnton Kannemeyerの作品について触れておこう。
#1英語を話すことが出来れば市民権(のようなもの)を与えなければならない。ヨーロッパ系コーカソイドの唱えた概念を皮肉った作品だ。ちなみに彼らはプアホワイトといった同国の貧しい人間にも蔑称を付けていたりするから更に問題だ。
#2 黒人は産まれることが災難である。コメントするのすら馬鹿らしくなる。
#3 ボツワナの人々は自殺をするなら列車飛び込みではなく木を使うべきだ。Tebelelo Seretseという列車を運営する企業(外資系)代表の言葉。
すべてメタファーならぬ非常に直接的な言葉だが、作品全体としては暗喩が含蓄されており、一種のアナロジーで先進国パブリックマインド(一部だと信じたい)を客観的に嘲笑している。

#3
こうした、作品を鑑賞し、多いに日本のクリエーターには(当然私も含め)デザインやアートで表現する意味を捉え直して欲しいと節に願う。
デカルトの心身二元論ではなく、物質・精神を分け隔たり無いプロセスでの帰結を求めるベイトソンの理論で考えて欲しい。
デザインの持つ可能性は、この業界だけのものではなく、様々な枠を超えるエクスプレッシブであるべきだと思うからだ。
何はともあれ、私はこの業界の近年の停滞感を経済や今危機にさらされている問題についてのカタルシスとして、こうしたデザイン表現が有効に世界問題や経済にコントリビューション出来ないか常に願い、模索している。
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