特定の会場で展示会を開催するのではなく、展示自体を届ける。MARU TO “TIMECARE BOOK EXHIBITION 届ける展示” 

 
 

 ワークウェアブランドのMARU TOが”届ける展示”と称した、特定の会場で展示会を開催するのではなく、展示自体を届けるという新しい展示を展開する。
 新型ウイルス (COVID-19) の影響により、多くの展示会が中止や延期となった現在、MARU TOはシーズンの展示会自体の延期を決めていたという。そんな中、「世の中が外出自粛期間にブランドが出来る事はないだろうか。」、「展示自体をお届けし、みていただくのはどうだろうか。」、「各都市を巡回する展示のようなことができないだろうか」といった発想から本プロジェクトは生まれた。もともと、20FWでは、「新作に加えて、前シーズンの記録を展示する」という試みが企画として練られていたため、その展示内容も併せて、本にまとめて送るプロジェクトへと発展したかたちだ。
 この”届ける展示”は「TIMECARE BOOK EXHIBITION」と名付けられ、シーズンルックを中心とした写真だけでなく、使用している素材と機能の記録という形で構成されている。生地・ボタンなどをはじめとする服のアタッチメント、ヤシャブシで染めたマテリアルや、ブランド活動を行っている青梅という自然、レファレンスをA3サイズの作品保管箱 (Timecare book) にまとめ、またその1ページごとの内容を展示壁に展示した記録写真も同封されている。
展示壁に飾るといっても記録撮影のためだけで、実際に展示会を開いているわけではない。展示壁を利用して、架空の展示として作品を飾り、記録として撮影し、それらを印刷したものが”届ける展示”の展示物の一部となっている。
 今回の”TIMECARE BOOK EXHIBITION”は、取引先、バイヤーに送るかたちになるが、新作のアイテムと共に箱に収め、手袋と手紙を添えて、届けているという。新型コロナウィルスの影響により外出活動が制限されている中でブランドで出来ること、「展示会に来れないなら、みて欲しい人たちに展示を届けてみよう。」そのような発想から生まれた、非常に興味深いコミュニケーションのかたちとなっている。

 
 

 
 

MARU TO “TIMECARE BOOK EXHIBITION 届ける展示”
お問い合わせ : yukitohge@gmail.com (藤解)
MARU TO
MARU TO ”〇〇へマル印を”という想いを込めて、2017年SS よりスタート。エプロンやオーバーオールをアイコンにワークテイストを得意としている。 根本にある作業服としての概念は壊さずに、素材の耐久性と着心地への追求を軸に、時代の気分をエッセンスにしてワークウェアを発信し続ける。
offical hp: maru-to.jp
instagram: www.instagram.com/maruto.jp
Timecare Book Exhibition
MARU TO Desginer | Yuki Tohge
Exhibition・Book Direction | Kei Murayama
Photographer(LOOK) | Toshio Ohno
Photographer(Exhibition) | Ryuji Yoshida
20/SS LOOK
Photographer | Toshio Ohno
Hair | Daisuke Maehara
Model | Danil & Nikita
Edit | Yoshikatsu Yamato