
汐留のアド・ミュージアム東京に、常設展示コーナー「The Ultra Asian」が新設された。このコーナーでは、アジアの主要な広告賞の上位受賞作品を中心に紹介してゆく。
「The Ultra Asian」より、Adfest 2010でFilm Lotus部門金賞に輝いたOgilvy&Mather Thailandによる「Que Sera Sera」。タイの生命保険会社のために制作されたこのテレビCMでは、実在する障害児の学校に通う子供たちが1950年代の大ヒット曲、ドリス・デイの「Que Sera Sera」を母親たちの前で合唱する。幼い頃、私はどんな大人になるのと尋ねると「なるようになるわ」と母は答えた、という歌詞が、障害を抱えて生きていかなければならない子供たちと、それを優しく見守る母親たちの表情と重なり合い、見る者に命の尊さを語りかける。
会場ではこのコーナーの新設を記念し、毎年3月、タイで開催されるアジア最大の国際広告祭「アジア太平洋広告祭(通称:アドフェスト)2011」をフィーチャー。昨年は情勢不安ために東京での審査会のみとなったアドフェストは、今回、一昨年までのパタヤからプーケットへと会場を変え、目ざましい経済発展を遂げるアジアを象徴するような素晴らしい作品の数々と共に、活気溢れる広告祭として蘇った。
「Adfest 2011」より、Cyber Lotus、Design Lotusで最優秀賞をダブル受賞した日本のロックバンドSOURのPV「映し鏡」(dir: 川村真司、清水幹太、Saqoosha、大野大樹)。TwitterやFacebookを連動させたこの作品では、ブラウザがタイトル通り映し鏡となり、見る者を作品の一部にしてしまう。
「Adfest 2011」より、Poster Lotusで最優秀賞を受賞した、マレーシアのMcCann Erickson [M] Sdn Bhdによる「Riot」。シンガポール最大の新聞「The New Straits Times」の広告キャンペーン用に制作されたこのポスターは、報道における透明性と日々のニュースの奥深い部分を読者に伝えたいという、記者達の思いをビジュアル化している。
このほかには、以前Asia Creative Spotでもご紹介したTamiyaの「Assemble Name Card」に続く作品でDesign Lotus金賞を受賞したCreative Juice Bangkokによる「Tamiya Calender」や、マクドナルドの看板やメニューなどをすべて覆い隠し、ラマダンの時期に食べ物を見せないように配慮したマルチメディア・キャンペーンで360Lotusを受賞したLeo Burnett IndonesiaのMcDonald’s「Wrapped Campaign」など、日本ではあまり見ることのない作品が多数紹介されている。特に映像は貴重な日本語字幕付きとなっているので、ぜひこの機会にアジアの最先端の広告をご覧頂きたい。
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The Ultra Asian
会期:開催中~2011年6月5日(日)
会場:アド・ミュージアム東京
住所:東京都港区東新橋1−8−2 カレッタ汐留
時間:火~金11:00~18:30(最終入館:午後6時)
土・日・祝日 11:00~16:30(最終入館:午後4時)
*月曜休館
入場料:無料
サイト:http://www.admt.jp
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