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Darbotz

darbotz1.jpgDarbotz氏のオフィシャルウェブサイトより、オリジナルキャラクターのCumikong。(c) Darbotz


市 内だけで100カ所以上ものショッピングモールが存在し、バンコクやシンガポールに並ぶショッピング天国として知られるインドネシアの首都、ジャカルタ。 しかし、年々増加する人口に対してインフラ整備は一向に追いつかず、日本よりも遥かに激しい貧富の差は長年の社会問題になっている。そんな中で、ストリー ト・アーティストとして展示やプロジェクトを行い、国内外のアーティスト達とも積極的に交流するDarbotz。ジャカルタのストリートアート・シーンを 代表する彼に、その活動やジャカルタのシーンの現状などについてお話を伺った。



いつ頃グラフィティライターになられたのでしょうか?

IDarbotz: 始めたのは2000年頃。アーバン・カルチャーやスケートボード、ウータン・クラン、ア・トライブ・コールド・クエスト、スニーカーに興味があって、絵を描くことが好きだった。昔は自分の高校のギャングの名前をタギングしていたよ。壁やバスや敵の高校なんかにね。



そこからどのようにアーティスト的な活動へとシフトさせたのですか?

Darbotz: きっ かけは、ストリートや自分の学校でステンシルやステッカー作りを始めたこと。自分自身を表現するのは好きだけど、文章を書くのは苦手だったから、キャラク ターをデザインすることにした。普通のグラフィティはやらない。自分の作品を次のレベルに持っていきたいと思っているから、今は色々な媒体で模索してい る。



現在はどのような作品を主に制作していますか?

Darbotz: オ リジナルのモンスター・キャラクターのCumi!Cumiは2004年頃、ホームタウンのジャカルタにインスピレーションを受けて出来た作品だ。今は Cumikongのキャラクターを実物大で制作することに夢中になっている。キャラクターを手掛けるのは、たぶん僕の根底にあるものがデザインだからじゃ ないかな。


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Darbotz氏のFlickrより。(c) Darbotz



ジャカルタのストリートアートの現状はどのようなものですか?イメージでは街中がグラフィティで溢れていて、日本よりも自由が多いように感じますが。

Darbotz: ど こも同じじゃないかな(笑)。日本には行ったことはないけれど、日本は街もグラフィティシーンもどれだけ素晴らしいかは想像がつく。一つ事実として言える のは、日本はジャカルタとインドネシアのグラフィティシーンに多大な影響を与えている国のひとつだということ。2005年頃、very1というライターが やって来て、僕達にFemale cap(一般のスプレー缶のキャップと逆の作りになっているキャップ)の存在を教えてくれた。僕達が普段使用しているスプレー缶は欧米のものとは異なるか ら、カスタマイズしたキャップを市販のスプレー缶に使うことなんて考えたこともなかった。



日本のライターがジャカルタのライターに影響を与えたというのは意外ですね。では、グラフィティに対する規制に関してはいかがでしょうか?

Darbotz: ジャカルタではグラフィティはグレーゾーンにある。権威者達は、僕達のことなんか気にしちゃいない。グラフィティを描いていても警察官は目の前を通り過ぎていくだけ。今みたいにどこでもグラフィティが描けるように、ずっとこのままでいてくれればいいと願っている。


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Darbotz氏のFlickrより。



ジャカルタ市内でグラフィティを見に行くとしたら、どこをお勧めしますか?

Darbotz: 南の地区が一番だろうね。良い場所は沢山あるよ。ポンドック・インダ(Pondok Indah)、パングリマ・ポリム(Panglima Polim)、キランダック(Cilandak)とかね。



最 近、ジャカルタ市内のGaleri Saliharaというギャラリーで、「Wall Street Arts」というストリートアートに特化した素晴らしい展示が開催されましたね。Darbotzさんも参加していらっしゃいましたが、この展示のようにグ ラフィティライターがアーティストとして作品を発表する機会は頻繁にあるのでしょうか?

Darbotz: あ れは間違いなくジャカルタで初めて開催された本物のグラフィティの展示だったと思う。それまでも展示はあったけど、友達同士で主催された利益を求めないも のばかりだった。インドネシアでもストリートアートに対しては当然賛否両論だし、”アート”と呼ばれるのはどんな作品かにもよる。壁に描かれた素晴らしい 作品ならアートと見なされて、タグやボムなら公共施設の破壊と見なされる。


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(上)今年7月にジャカルタ市内のGaleri Saliharaで行われた「Wall Street Arts」のメインビジュアル。展示にはパリのアーティストも参加した。(下)会期中の会場の様子。



今後、ジャカルタのストリートアート・シーンにはどうなって欲しいと願っていますか?

Darbotz: もっとオープンになって、地元のアーティスト達に敬意を表し、サポートされることを願うね。僕達はショッピングモールじゃなくて、もっと沢山のギャラリーや現代美術館が必要なんだよ。



最後にDarbotzさんのモットーを教えて下さい。

Darbotz: 「モンスターは夜更けに外出する」


今年3月に開催されたDarbotz氏の個展「Monster goes out at night」用に制作されたアニメーション「while you guys sleeping」。





Darbotz

イ ンドネシアの首都、ジャカルタを拠点とし、ジャカルタを代表するストリート・アーティストの一人。Darbotzという名前は、高校時代からのニックネー ム。ギャラリーでの展示以外に、NIKEと(RED)によるアフリカのHIV撲滅キャンペーン「Lace Up Save Lives」や、同じくNIKEが展開する「Windrunner」とメディコムトイのコラボレーション・プロジェクトなどにも参加している。

http://thedarbotz.com
http://www.flickr.com/photos/thedarbotz/



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